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子育て世帯の頼れる味方!病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」

執筆:くもん ともこ(まーじんママライター)

 

いつもは頼りになる保育所や幼稚園、小学校ですが、子どもが体調を崩しているときは通わせることができません。自宅などで看病できればいいですが、どうしても都合がつかないときもありますよね。 

そんな困った!ときに頼りになるのが、病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」です。

病児・病後児保育室とは、「病気療養中や病気から回復途中にある子ども達」をお預かりする保育施設。普段はあまり馴染みがないかもしれませんが、奄美市に住所のある生後6ヵ月から小学3年生までの家庭保育や集団保育が困難な児童が利用できます。

今回、病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」で、詳しくお話を聞いてきました。

 

病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」はこんなとこ!

キッズケアルーム☆げんきっこは、奄美医療生活協同組合 奄美中央病院に併設された保育施設です。

2012年(平成24年)、奄美市から奄美中央病院に「病児・病後児保育事業」の委託依頼があったことにより開設されました。

奄美市では唯一の病児・病後児保育施設です。

場所は、奄美中央病院正面玄関(北側)から徒歩10秒、病院から道路を1本挟んだ隣接地です。建物は民間で利用されていた一軒家を保育室にリフォームされたそうです。

建物の間取りは、玄関ホール、リビングルーム、台所、洋室が3部屋、洗面所、バスルーム、子ども用トイレとなっています。

室内には段差がなく、バリアフリーです。室内は手作りのイラストやかわいい小物で飾られていて、明るい気持ちでくつろげる空間が広がっています。

キリンとゾウが飾られた入り口を入ると、手作りのかわいい掲示板がお出迎えしてくれました。

保育室のスタッフは、保育士2人と小児科の看護師1人で、預かる子どもの年齢は6ヶ月から小学3年生まで、定員は3人です。

保育士1人当たりが担当する子どもの人数が少なく、手厚い保育をしてもらえます。

この日、げんきっこを利用していた子どもたちは、リビングでのびのびと遊ぶ風邪ひきさんの2人と、別室で布団に横になって休んでいる1人の計3人。

1人の保育士さんが風邪ひきさん2人の保育をして、もう1人の保育士さんが別室の子ども1人の専属として保育する体制でした。

病児・病後児を保育する際、最も気をつけなければならないことの1つが、子ども同士で病気をうつさないこと。

そのため、症状により隔離が必要と判断された場合、別室での保育となります。

互いに別室に隔離されていても、部屋を仕切る扉から向こうの部屋の様子が見える工夫がされており、閉じ込められている感じにはなりません。

トイレや洗面所などは1か所ずつですが、衛生管理を徹底した上で、保育中の動線ができるだけ重ならないように配慮されています。

 

「キッズケアルーム☆げんきっこ」での過ごし方

基本的な過ごし方は、午前中の遊びとおやつ、11時頃から昼食(お弁当)、お昼寝、午後のおやつと遊び、お迎えという流れです。

もっとも、げんきっこでは、子どもの体調や状態を最優先にするので、必ずしもこの流れ通りということではありません。

安静が必要な子どもは布団に横になって過ごしますし、遊んでいる子どもでも眠くなればいつでもお昼寝をします。

1人ひとりの子どもの体調や気分に応じて臨機応変に対応できるのも、空間的・人数的に余裕があるからこそです。

おやつと昼食(お弁当)は、各自で持参したものをいただきます。子どもの体調や好みに合わせた食事を持っていけるのはうれしいですね。

 

遊び道具はすべり台や手押し車、ボール、ミニカーなど、子どもたちが大好きなものがたくさん揃っています。

絵本も充実していて、読み聞かせにぴったりなもの、子どもが自分で読むのにちょうどよいものと、いろいろ選べます。

子どもが飲んでいる薬は保育中にも飲ませるので、持ってきてもらうように呼びかけています。ぜん息の子どもにはネブライザーによる吸入も可能です。

お預かり中に体調に変化があったときなどは、すぐに看護師が駆けつけます。

症状によってはお隣の奄美中央病院の小児科医師が診察を行い、緊急時には治療も行います。

何かあったときにすぐに医療的な対応をしてもらえるのは、親として安心感がありますね。

 

「キッズケアルーム☆げんきっこ」の利用について

キッズケアルーム☆げんきっこの利用についてご説明します。

 

利用条件

まずは利用条件です。

■利用対象者

次の1~3のすべてに当てはまる子どもが利用できます。

1 奄美市に住所を有する6ヶ月から小学3年生までの子ども

2 病気療養中または回復期(病気が治る途中)にあり、集団保育が困難な状態にあること

3 保護者の勤務の都合、疾病、事故、出産、冠婚葬祭など社会的にやむを得ない事由により、家庭で育児ができない状況にあること

普段は家庭で育児されていて保育所などに通っていない子どもでも、3に当てはまれば利用できます。保護者の事情についても仕事からプライベートまでがカバーされていて、かなり便利に利用できるのではないでしょうか。

■利用料金

料金は市民税の課税状況により決められ、日額で0円、1000円、2000円のいずれかとなっています。

■利用時間

平日:8:30~18:00 
土曜日:8:30~13:00
※げんきっこへの来所(受付)は8:00から可能です。

お休みの日:日曜・祝日、旧盆、5/1、12月29日~翌1月3日

 

利用の流れ

キッズケアルーム☆げんきっこを利用するために、前日までの準備と当日の利用の流れについて見ていきましょう。

■前日までの準備

キッズケアルーム☆げんきっこは事前登録が必要完全予約制です。利用の際には必ず登録、予約をしましょう。予約以外にも事前の準備が必要です。

①奄美市で登録申請を行い、げんきっこの予約をして、利用申込書を準備する

げんきっこまたは奄美中央病院に電話をして予約をします。予約がいっぱいの場合はキャンセル待ちができます。

~連絡先~

キッズケアルーム☆げんきっこ 
(平日 8:00~17:00)電話:0997-54-0839
(土曜日 8:30~12:30)は奄美中央病院へ 電話:0997-52-6565
※小児科の看護師が予約の受付をします

上記以外の時間帯は、げんきっこ留守番電話 0997-54-0839まで

予約の電話をする際、必要書類についても確認してください。

書類の書式はこちらの奄美市のサイトからもダウンロードできます。

6.病児・病後児保育関係資料(ダウンロード)

②かかりつけ医の診察を受ける

病児・病後児保育室の利用を考えている旨を伝えて、医師の診察を受け、「奄美市病児・病後児保育事業医師連絡票」を出してもらいます。これは、子どもの病気と状態について、げんきっこに伝える書類です。

 

■当日の流れ

キッズケアルーム☆げんきっこでの当日の流れをご紹介します。

①受付・診察

受付は、げんきっこで行います。必要書類(登録申請書、利用申請書、医師連絡票)を提出後、看護師・保育士・保護者で子どもの状態を確かめます。

子どもの状態があまり良くないときは、お預かり前に医師が診察を行います。状態によっては預かれないこともあります。

状態が比較的良好な子どもについても、医師が診察を行い当日の体調を確認します。

②お預かり

子どもの状態に合わせた保育・看護を行います。

③お迎え・会計

お迎えは祖父母の方など保護者以外の方でも大丈夫です。お迎えのときに当日の子どもの様子を知らせてもらえます。

会計は病院の窓口で行います。

 

基本的な利用の流れはこのようになりますが、子どもの体調のことですから、「昨日までは体調が良かったのに」ということもあります。

そんなときは、預かり希望当日の7:30~9:00までに予約の電話をしましょう!保育室に空きがあれば予約が取れるかもしれません。必要な手続きは予約時に教えてもらえます。

詳しくは、こちらをご確認ください。

病児・病後児保育室「キッズケアルーム“げんきっこ”」のご案内

 

まとめ

病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」は、奄美中央病院に併設された保育施設です。病気や病気から回復している途中の子どもたちを預かっています。利用に際しては事前の予約や準備が必要です。

「キッズケアルーム☆げんきっこ」には、安心して子どもを預けられるポイントがたくさんありました。

・奄美市に住む6ヶ月から小学3年生までの子どもは誰でも利用できます。

・保育士2人に対して子どもの定員3人で、子どもたちに大人の目が届きます。

・子ども同士の隔離が必要な場合、別室での保育が可能です。

・保育中も薬を飲ませてもらえます。

・保育室は病院に併設で、何かあればすぐに看護師や医師に見てもらえます。

 

子どもが病気のとき自宅で看病できればよいのですが、どうしても都合がつかないときもあるかと思います。そんなとき病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」は本当に頼りになる存在です。奄美市に住所のある生後6ヵ月から小学3年生までの家庭保育や集団保育が困難な児童が利用できますので、困ったときには積極的に利用してみてはいかがでしょうか。

 

問い合わせ先

【名称】病児・病後児保育室「キッズケアルーム☆げんきっこ」
【所在地】奄美市名瀬長浜町17-1
【電話】0997-54-0839

【名称】奄美中央病院(問い合わせは小児科看護師へ)
【所在地】奄美市名瀬長浜町16-5
【電話】0997-52-6565

病児保育の登録はこちらへ

【名称】奄美市名瀬総合支所 福祉政策課子育ち支援係
【電話】0997-52-1160

【名称】住用総合支所保険福祉課
【電話】0997-69-2111

【名称】笠利総合支所いきいき健康課
【電話】0997-63-2299


(2024年3月更新)

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くもん ともこ

奄美暮らしは10年目、母親歴は7年目を迎えます。小学校に通う男児の母です。趣味は家庭菜園とバドミントン。体を動かすと頭もスッキリするような気がします。ストレス解消にもちょうどいいです。 子どもに訪れる「マイブーム」に付き合ううち、工事車両、蒸気機関車、鉄道、恐竜にちょっぴり詳しくなりました。

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