雨の日でも安心!奄美大島の自然を疑似体験してみよう!「奄美大島世界遺産センター」
うがみんしょーらん!ママライターのあかりです。
2021年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録が決定されたことを受け、2022年7月に開館した”奄美大島世界遺産センター”。
みなさんは、もう行かれましたか?
世界自然遺産の価値をより多くの人々に理解・共感してもらう。その総合拠点として奄美大島の自然環境や保全活動の情報を発信しているのが、こちらの施設です。
天候が変わりやすい奄美大島ですが、こちらの施設の展示は室内。そのうえ入場料は無料、土日・祝日も開館しているので(平日木曜日と年末年始(12/28~1/3)休館)、季節やお天気を問わず、気軽にお出かけできるのが嬉しいですね。
今回はこちら、“奄美大島世界遺産センター”の魅力をご紹介します。小さいお子さん連れでも楽しめるので、ご家族でのお出かけにオススメです!
「奄美大島世界遺産センター」の基本情報
2022年7月26日に開館した、こちらの施設。奄美大島の森とそこに棲む生き物を、実際にフィールドを歩いているように体感・観察したり、奄美大島の自然を守るための取り組みやルールを学んだりすることができます。
子育て中のパパママが気になる設備事情も、バッチリ!お手洗いの近くに授乳室があり、おむつ交換台、授乳用チェア、ミルク用のお湯まで用意されていて至れり尽くせり。快適に過ごせますよ。
施設の外はというと、芝生が生い茂る原っぱがあり、お外遊びするのにもピッタリ。また近くには住用川が流れ、長閑な風景が堪能できます。
(引用:奄美大島世界遺産センターホームページより)
また有料にはなりますが、施設のお隣「黒潮の森マングローブパーク」ではマングローブの中を漕ぎ進むカヌーが体験できたり、15分ほど歩いたところには、マングローブ林を一望できる展望台も(150段ほどの階段あり)。
時間の流れがゆったり感じられて、非日常の気分を味わえるお出かけ・観光スポットになっています。
奄美大島の森を疑似体験!
それでは、施設の中をご案内しましょう。
(引用:奄美大島世界遺産センターホームページより)
施設はワンフロア完結型なので、お子様連れでも訪れやすくなっています。
入口からエントランスホールを通り抜けて、メインとなる展示室へ進んでいきましょう。「展示室」へ向かう道中には、奄美大島在住の絵本作家「ミロコマチコ」さんが描かれた壁画が目に飛び込んできます。
奄美大島の大自然を表した彩り鮮やかな絵画たちに、うっとり魅了されます。
そして展示室に一歩踏み入れると、まるでそこは奄美大島の森の中!
こちらの展示室では、ジオラマと映像・音声で奄美大島の森を再現。生きものの鳴き声や自然の音が聞こえてくる臨場感に、何とも言えない高揚がこみ上げてきます。亜熱帯の森におおわれ、地球上でここにしか生息・生育しない生き物が数多く暮らす奄美大島を、本格的に感じることのできる特別な空間です。
また映像や音声だけでなく、室内の明るさにも変化があるので、ほんの30分で奄美大島の森の1日を体験できるのも、なんだか不思議な楽しさが。そして季節に合わせても映像や音声が変わるそうなので、何回訪れても楽しめる施設になっています。
1歳半の息子は、疑似的に作られた奄美大島の森の中にいる、アマミノクロウサギやルリカケスなどの生きもの探しを楽しんでいた様子でした。
デバイスを通して、バーチャル世界の中で生き物の説明を受けられるこの機械にも、興味津々!もう少し大きくなったら、ますます学びの世界が広がりそうです。
奄美大島の自然を学ぼう!
私が初めて奄美大島に来たとき、その壮大な自然に圧倒されたことを今でも鮮明に覚えています。でも、本当の凄さとは何なのか?「展示室」では、そんな奄美大島の自然生態系の素晴らしさが、分かりやすく説明されています。
ここ奄美大島には、アマミノクロウサギをはじめ世界的に見ても珍しい生き物がたくさんいます。しかし奄美大島は、日本の面積の0.2%にも満たない小さな島。独自の地形や気候などの影響で、生物多様性が育まれているのです。
たとえば、「奄美大島世界遺産センター」の近くにもある、「マングローブ林」。マングローブとは熱帯や亜熱帯の河口などの淡水と海水が混ざり合う汽水域に生育する特殊な植物の総称で、リュウキュウアユなど魚類の稚仔魚や、甲殻類や貝類の幼生の成育場所になっているそうです。
また島の8割以上が樹木におおわれている奄美大島ですが、その多くは過去に伐採されたことのある二次林なのだとか。原生林は過去に伐採され、その後成長力の強いスダジイ (シイ)の木 などが現在の森を形づくってきたのだそうです。
これらのように、長い時間をかけて育まれてきた奄美大島の偉大なる大自然。
動物、昆虫、森林、河川、気候、天候などなど・・・。それぞれがお互いに影響し合い、適応しながら、私たちが住まわせていただいている「奄美大島」が成り立っていること。
そのなかに、私たち人間がどのように関わっていくべきか?子どもだけでなく大人も考えさせられる、壮大且つ重要なテーマ。
ゆったりとした時間が流れるこの空間で、そんなことに思いを馳せる時間を過ごしてみるのも、良いかもしれません。
いつか子どもが興味を持ち、理解を深めていってくれたらいいな。その時は大切なことをしっかり伝えていけたらな、、と思います。
奄美大島の大自然を守ろう!
出口を進み「展示室」を後にすると、このような看板が目に飛び込んできました。
奄美大島の大自然は日々どのように守られているのか?大自然のなかに入らせてもらうときは、どんなことに気をつけたら良いのか?
奄美群島に住んでいる方も観光で訪れている方も、一人ひとりが今一度想いを馳せて、みんなでこの大自然を守っていきたいですね。
1歳半の息子でも届く場所にも様々な掲示があり、興味を持っていました。こういう心遣いが嬉しいですね。
幼いときから自然に親しみ、自然を学べる。滋賀県出身の私もそれなりに自然に触れてきましたが、奄美大島の大自然は比べ物にならない壮大なスケール。息子の成長と共に何度も訪れて、親子で一緒に学びたいと思います。
「奄美大島世界遺産センター」へ訪れてみよう!
長かったコロナ禍を経て、私たちの暮らしに少しずつ日常が戻ってきました。
その間、奄美大島が世界自然遺産に登録されたことで、世界中からの注目が高まっていると思います。
こちらの施設は奄美大島の大自然の魅力がギュッと凝縮されていて、わずか30分程度でも楽しく学べる施設。休日のお出かけに、観光の合間に。全世代の方に一度は訪れてみてほしい、とってもオススメのスポットです。
最後に、奄美大島に住んでいる子どもたちやそのご家族に向けて、この施設のどんなところを見てほしいのか、どんなふうに利用して欲しいのかを「奄美大島世界遺産センター」職員の里朋樹(さと・ともき)さんにお尋ねしたのでご紹介します。
「世界遺産に登録された自然の価値や大切さを、当センターの映像やジオラマでお子様と楽しく学んでほしいです。そのほかにもホワイエには、自然と人々が寄り添い共存することを目指した様々な取り組みが紹介されており、環境文化が根づく奄美大島の暮らしや文化、貴重な自然と生きものを守り次世代へ受け継ぐための取り組みなどが展示されています。皆様には世界の宝である奄美大島の自然を守り、持続可能な観光に繋げていただければと思います。2022年7月26日にオープンした当センターは、先日来館20万人を突破しました。まだまだたくさんの皆様のご来館お待ちしております。小さいお子さん連れも大歓迎!ぜひ奄美大島世界遺産センターへお越しください。」
ぜひ皆さん一緒に、「奄美大島世界遺産センター」へ遊びに行ってみてくださいね。
奄美大島世界遺産センター
【住所】〒894-1201 鹿児島県奄美市住用町石原467番1(Map)
【電話】0997-69-2281
【開館時間】9:00~17:00(最終入場 16:30)
【休館日】平日木曜日・年末年始(12月29日~1月3日)
【入館料】無料
【HP】https://amami-whcc.jp/
【子どもトイレ】子ども用トイレはないが、男子・女子トイレの個室にベビーチェアあり
【オムツ替え台】授乳室内にあり
【授乳室】あり