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放課後デイサービスはこんなところ「ヒマワリクラブ」

執筆:sunママ(まーじんママライター)

 

うがみんしょーらん!しーまライターのsunママです。

皆さんの子どもたちは、放課後、どのように過ごしていますか?

ご自宅でパパやママと過ごしたり、祖父母に見てもらったり、学童クラブに行ったり、子ども一人でお留守番をしたり……そんな過ごし方が多いのではないでしょうか。

そんな当たり前に思えるような過ごし方は、「障がい児」にとっては、けっこう難しいことなのです。

実は、2012年までは、障がい児の学校終了後や休日にあずかりをしてくれるところが、法的に明確に定められていませんでした。

その頃は、利用できる施設も今より少なく、苦労した保護者の方も多かったと思います。

2012年に児童福祉法が改正されて、障がいのある児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う「放課後等デイサービス」が明確化されたことで支援が進み、今では放課後を有意義に過ごせる施設が増えましたね。

さまざまな特徴のある施設が増えたので、お子さまに合った施設を選べるようにもなりました。

そこで今回は、設立して8年目の放課後デイサービス「ヒマワリクラブ」をご紹介します。

「ヒマワリクラブ」に行ってみました!

「ヒマワリクラブ」は、2016年2月設立の株式会社ふるサポート奄美が運営する、放課後等デイサービス施設です。

放課後等デイサービスとは、障がいのある児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う、療育機能・居場所機能を備えた福祉サービスのことです。

開所は2016年4月。場所は奄美市名瀬長浜町。近くには港の公園や郵便局、奄美文化センターがあり、金久分館、警察署、社会福祉協議会などが並ぶ通りにあります。

部屋は明るく広々としています。一人ひとり荷物をしまうロッカーがあり、登所して荷物を整理し支度ができます。

明るく元気な先生方

創設者、先生方の共通の想いは、「すべては子どもたちの笑顔のために」「子が幸せであるためには、親が幸せであること」。

「そのためには、先生が笑顔でいること!」

そう話すのは、ヒマワリクラブの児童発達支援管理責任者で先生の前山優香さん。

どうりで訪問させていただいたとき、とびっきりの笑顔だったわけです。私も前山先生の笑顔を見た瞬間、元気をもらいました。

ヒマワリクラブには、常勤の先生が3人、非常勤の先生が3人の、計6人の先生がいらっしゃいます。(※2020年3月時点)

明るく元気な先生方が、子ども一人ひとりの個別指導計画に沿って、4種類の基本活動を適宜組み合わせて支援を行っています。

また、室内での活動だけでなく、近くの公園や奄美市名瀬運動公園内(通称:三儀山『さんぎやま』)の体育館などでの活動もしています。

幅広い活動内容

活動時間は、通学する学校の終業後。

各学校の下校時刻に合わせてお迎えに行き、16時頃(行事のときなどは時間変動あり)にヒマワリクラブに到着して、17時半にそれぞれの自宅へ送っていくまでがクラブの活動時間です。

活動内容は、基本的に子どもにとって無理のないものに設定されています。

「放課後は頑張るところじゃない!」と話す、前山先生。

自宅に帰宅してからの時間を親も子も気持ちよく過ごせるように、放課後の時間を楽しく充実した時間として過ごしてもらいたいと考えています。

そんな中考えられた、個別指導計画に沿っておこなう、4種類の基本動作を詳しくご紹介します。

①自立支援と日常生活の充実のための活動

子ども一人ひとりの発達に応じて、基本的日常生活動作や自立生活を支援する活動です。

遊びやスポーツを通し「できる」経験を積み重ね、徐々に自分に自信が持てるよう支援しています。

また、通学する学校とも連携を図り、将来の自立や地域での生活を視野に入れた活動にも取り組んでいます。

「自分のことは自分で」を目標に、先生はなるべく手出しせず、根気よく見守りながら自立への支援をおこなっています。将来、簡単なメニューなら自分で調理できるように、簡単クッキングの時間も月2回設けています。

②創作活動

自分で何かを創りあげる喜びを感じるための活動です。

自然環境に触れることや、他人とのコミュニケーションの中から、他者への共感、環境への興味を持てる豊かな感性を育むための支援をおこなっています。

③地域交流の機会の提供

子どもの可能性を広げるために、社会経験の幅を広げていく活動です。

スポーツやイベントを通したコミュニケーションにより、積極的に地域との交流を図っています。

また、近くの公園へ散歩に出かける際に、ゴミ袋を持って拾いながら散歩するなどの地域美化活動もしています。

④余暇の提供

「自分のしたいこと」を自己選択して取り組む経験を積む活動です。

多彩なプログラムから自由に伸び伸びと行える環境づくりを行います。

週に3日(月・火・木)、奄美市名瀬運動公園内(通称:三儀山)の体育館やサンドーム、武道場などで体を動かす活動をしています。

施設内では、音楽を楽しむ活動もおこなっています。先生がピアノを弾いてみんなで歌ったり聴いたり、聴きながら身体を動かしたり、とにかく音を感じて音を楽しんでいます。

その他、ゲームに挑戦したり、脳トレーニングやコミュニケーショントレーニングなど、思い思いの活動を楽しんでいます。

心強いサービス

子どもたち一人ひとりに寄り添う支援をしている「ヒマワリクラブ」。

保護者や家族の皆さんに寄り添う活動もおこなっています。

毎日の送迎

子どもたちの毎日の送迎は、心強いサービスの一つです。

ヒマワリのステッカーが目印の大きなワゴン車が、送迎車です。

ヒマワリクラブでは、鹿児島県立大島養護学校と奄美島内の小・中学校をまわり、クラブまで送迎しています。そして、クラブでの活動が終わると、自宅まで送ります。

お仕事している保護者の方も多いので、送迎サービスがあると、安心して子どもたちを任せられると好評です。

また、送迎の際は、各学校の先生方と密に情報交換をして、子どもたちの様子を共有しているとのこと。

学校での活動や出来事によっては、気持ちの変動が激しく起こってしまうこともある子どもたち。

学校とヒマワリクラブで情報共有をしておくことで、ヒマワリクラブでの対応もスムーズになります。

レスパイトケア

レスパイトケアとは、直訳すると休息、小休止といった意味になります。

ここでは、障がい児を持つ家族が、お子さんが福祉サービスを受けている間、一時的にリフレッシュの時間が取れるよう支援することを指します。

高齢者介護や核家族化といった家庭が増えている中、子育てをしながら安心して働ける環境の確保は非常に難しくなっています。

また、家庭内で乳幼児や障がい児の子育て、介護を完結させていると、家族の疲労やストレスが蓄積してしまうこともあると言われています。

ヒマワリクラブでは、発達障害や身体障害の特徴がみられる児童生徒の放課後の居場所を確保し、悩みの多い子育てをスタッフとご家族が共有することを具体的な軸として、ご家族一人ひとりが幸せになることを目的としています。 

その意味で、一時的にケアを代行するレスパイトケア(休息)は家族の大きな力となるでしょう。

急な用事の際や、日常の中にあっても、必要な時には出来る限りの支援を受けられます。困ったときには、いつでも相談に応じてくれます。

設立のきっかけ、そして拡がる障がい者支援に向けて

「ヒマワリクラブ」の創設は、創設者、園田明さんの熱い想いが発端でした。

園田さんは中学生から始めたバスケットボールに魅せられて以来、会社運営のかたわら、現在も小中学校のミニバスケットやバスケットボール部のコーチをしています。

ヒマワリクラブ設立のきっかけ

「スポーツには人を変える力がある」と言うヒマワリクラブ創設者の園田さん。地元奄美でスポーツを広めたいとの想いで、2006年に創立した「NPO法人 ASA奄美スポーツアカデミー」。

そこから「株式会社 アイズ・カンパニー」「(株)あまみらい」「一般社団法人 鹿児島県スポーツ振興センター」と、次々に会社を創設し、スポーツで奄美を元気にしています。

そんな折、園田さんは、奄美で初めての「障がい者向けバスケットボール講習会」を開きました。島外から障がい者スポーツ(バスケットボール)の指導者を招き、参加者は30~40名もいたそうです。

そのとき、お子さんが参加した保護者が、目を輝かせながら、障がいのある自分の子どもの未来を語りだしました。その姿を目の当たりにし、「自分は今まで“オリンピック選手を奄美から”と、かっこいい部分を追及していたのではないか、まだまだここにアシストすることで喜んでくれる人、サポートすべき人、待っている人がいるのでは。」と熱い想いを抱かれたそうです。

「One Direction Sports」
=「障がいのある子もない子も同じ方向を向いてひとつのチームでプレーする」

今では、大島養護学校の生徒が、障がい者スポーツ(バスケットボール)大会で素晴らしい結果を残しているように、障がいのある子どもたちの間でも、スポーツが身近で楽しめるものになっています。

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ヒマワリクラブ 理念「らしさ」
●わたしたちは、決めつけるおしつける「らしさ」ではなく、利用者が本来持っている「自分らしさ」を尊重します。
●わたしたちは、利用者や保護者が望むところに対して、チャレンジする場を設定し支援します。
●わたしたちは、利用者がありのままの自分を出せる事業所であり続けます。
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拡がる障がい者支援

障がい者支援とひとことに言っても、その支援方法はさまざまです。

子どもが大きくなるにつれ、自分が歳を取っていくにつれ、将来の不安が大きくなることがある障がい児の子育て。

養護学校卒業後の進路から就職、親元を離れての暮らしなどの自立に向けた支援など、心配はつきません。

ヒマワリクラブを運営する、株式会社ふるサポート奄美の代表取締役理事長もされている園田さんは、障がい児の将来の不安を見通して支援をしようと考え、動きだしています。

就労支援から、障がい者のみんなが一緒に暮らせるグループホームなど、多岐に渡って考えをめぐらせていました。その支援事業の一つが、ヒマワリクラブの隣にある「ヒマワリ就学塾」です。

ヒマワリ就学塾は、ヒマワリクラブ設立の翌年、ヒマワリクラブの隣に開所しました。

小中高生が対象ですが、就労・進学・就職を目指すトレーニングを多く取り入れていることもあり、現在は高校生の利用が多いです。

また、バスケットボールに力を入れていて、週に2~3回、体育館でコーチと一緒に練習に励んでいます。毎年、「鹿児島県特別支援学校対抗バスケットボール大会」に出場していて、優勝経験もあるそうです!

「すべては子どもたちの笑顔のために」

これを念頭に、これからもヒマワリクラブは支援を続けていきます。

みんなが笑顔になれる場所「ヒマワリクラブ」

2016年4月に、奄美市名瀬長浜町に開所した「ヒマワリクラブ」は放課後等デイサービス事業です。

支援の柱は大きく3つ。

・子が幸せであるためには、親が幸せであること。そのためには先生が笑顔でいること!

・自分のことが自分でできるように。自分のことが自分で決められるように。

・すべては子どもたちの笑顔のために。

活動時間は、各学校の下校後(16時頃)から、17時半に自宅へ送迎するまで。「放課後は頑張るところじゃない!」と考え、楽しみながらリラックスして自立への活動ができるように支援しています。

基本的には根気強く見守るのみ。手伝うこともありますが、なるべく「自分の力でやり遂げられるように」を目指します。

月2回のクッキングや、施設内で音楽を楽しむ活動、週3回の奄美市名瀬運動公園内での活動、近くの公園へのお散歩…。さまざまな活動を通して、自立を促します。

さまざまな支援施設があるので、迷うこともあるかと思います。一度見学に行って、お子さんの様子や施設相性を確かめてみましょう。

ヒマワリクラブは見学大歓迎!気になるときは連絡してから、是非見学に行ってみてください。笑顔の素敵な元気いっぱいの先生方がむかえてくれますよ。

 

【基本情報】

「ヒマワリクラブ」(株式会社 ふるサポート奄美)
所在地:鹿児島県奄美市名瀬長浜町14-2 コーポ松元1-A
TEL:0997-69-4572
受付時間:放課後~17:30まで

ホームページ:http://fullsupportamami.co.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/himawari.amami/

参考サイト:https://houkago-navi.com/kagashima/amamisi/amami-8/


「社会福祉支援参考サイト」
奄美地区地域自立支援協議会公式WEBサイト:島っちゅネットDEイイだっか

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sunママ

「自然いっぱいの島で子育てをしたい!」そう思って、家族4人で千葉県から奄美大島にIターンして早7年。奄美のあたたかい人たちに支えられて、楽しい日々を過ごしています。 今では10歳、7歳、5歳の母となり、学校行事や地域行事、子どもたちの習い事にイベント参加…と充実の日々。今は少しずつ、おうちでできるライターのお仕事にも挑戦中です。

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